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洗濯機の掃除に重曹はだめ!? 5つの注意点解説〈ドラム式編〉

皆さん、「洗濯をしたのに、何か臭い」と思った経験はありませんか。
もしかしたら、洗濯機の洗濯槽の汚れが原因かもしれません。
カビだらけの洗濯槽なんて、想像するだけで嫌です。

これまで、洗濯槽の掃除といえば、市販の洗剤がよく使われていました。
しかし、最近では、ナチュラルクリーニングの考え方が浸透してきました。
そんな中、重曹に注目が集まっています。

そこで、今回は、重曹って何??という所から
ドラム式洗濯機の掃除に重曹って、何に気を付けたらいいの??
という疑問に対して分かりやすくまとめました。

また、この記事を読んでくださっている方には、特別に
ドラム式洗濯機の洗浄槽の掃除には、重曹を使うべきでないということを
理由も合わせてお伝えしたいと思います。

この記事を読むと次のことが、分かります。

 

①重曹について
②ドラム式洗濯機の洗浄槽の掃除に重曹を使う場合の注意点5つ。

 

1 ドラム式洗濯機の掃除に重曹は効果的なの??

洗濯機の洗浄槽の掃除は、なかなか手をつけられない家事の一つです。
そのため、この記事を読んでいらっしゃる皆さまは、素晴らしいです。

記事を読んでいらっしゃる皆さまは
洗濯槽の洗浄を、たまにはしてみようと思い至って
この記事にたどり着かれたことと思います。

その前向きな気持ち、大好きです。

さて、最初にも言いましたが、ドラム式洗濯機の洗浄槽の掃除に
重曹を使っても、あまり効果が出せないのです。

その理由は、重曹の性質に大きく関わるので
まずは、重曹について、勉強してみましょう。

1-1 重曹とは

重曹は、ケーキの生地にまぜ、膨らませたりするのに使う
ベーキングパウダーにも含まれているものです。

最近は、お掃除の時に役に立つということで着目されていますよね。
なぜ、お掃除に重曹が着目されているかというと、
次のような理由があるからなのです。

1.軟水化
重曹は水を柔らかくします。軟水化すると汚れがよく落ちて
肌にもやさしくなります。
2.発泡
重曹の弱アルカリ性と二酸化炭素の細かい泡が発泡して
汚れを浮かして落とすことができます。
3.中和
臭いの多くは酸性です。重曹は臭いの元と反応して
中和させ臭いを取り除きます。
油汚れなど身の回りの汚れは酸性です。弱アルカリ性の重曹が、
酸性の汚れを中和して水に溶けやすくします。

上に書いた3つの効果について、簡単に言うと、次の通りです。

 

①発砲作用によって、汚れが落ちやすくなる。
②手垢や皮脂汚れ、油汚れなどの酸性汚れが、落ちやすくなる。

 

他には、重曹には衣服など繊維質を傷めない程度の
クレンジング効果があります。
そのため、水洗い掃除に対しては、効果も発揮できます。

ただ、日本は水道水自体が軟水です。

軟水化という効果もあげましたがすごく効果が期待できるものではなさそうです。

こうしてみると、掃除には使えそうだと言えますね。

1-2結局、重曹はドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除に使えるのか

先ほど見てきた通り
重曹は掃除に対して効果的だということが分かりました。

そこで、今回皆さんが知りたい
「重曹はドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除に使えるのか」
について、お答えします。

ずばり!!

「使えるけど、あまりオススメできない。」

です!!

先ほどお伝えした通り、汚れには効果があります。

私は、3日3晩食べ続けたいと思うほど、ハンバーグが好きなのですが
2か月ぶりくらいに、ハンバーグを食べに出かけた時の事です。

せっかくの、お休みのお出かけですから、
とってもお気に入りの白いズボンを履いたんです。

皆さん想像がつきましたか。

そうです、見事にズボンにこぼしました。
本当に悲しい気持ちにはなりました。

しかし、お家に帰ってから、重曹をつけてこすり洗いをして、
洗濯すると見事に汚れが落ちたのです。

汚れが落ちてくれたことが本当に嬉しかったですし
ハンバーグもとても絶品でした。
ハンバーーーグ!!

アツアツの鉄板ジョークはさておいて。

これは、重曹が、酸性の汚れを中和して落ちやすくする効果を持つからです。
汗シミや、ケチャップをこぼした汚れなども同様です。
汚れに対する効果はあります。

ドラム式洗濯機の洗濯槽の洗浄でも、酸性の汚れを落ちやすくします。
それに、発砲作用による頑固な汚れを浮かして、落ちやするしてくれる効果も
期待できるといえます。

ただ、重曹でドラム式洗濯機の洗浄槽を洗うのは
手間がかかる割には、期待する効果が得られないのです
その理由について、次にお伝えいたします。

2 ドラム式洗濯機の洗濯槽掃除する際の5つの注意点!!

さて、ドラム式洗濯機の洗浄槽を掃除する際は、
注意しなければ、そして、知っていなければ
損をしてしまうことがあります。

この記事では、皆さんが損をしないように
分かりやすく5つのポイントにまとめて、注意点を説明します。

困ったことにならないように、しっかりと確認してくださいね。

2-1 除菌効果はない。

洗濯後の匂い残りの原因は菌だという話をしたのを覚えていますか。
ハンバーグの汚れも、ワイシャツの襟元の汚れも綺麗に落ちるなら
除菌もしてくれていそうですよね。

実際、洗濯機の洗浄槽の掃除に重曹を使ってみると
汚れの塊みたいなものが浮き出てきます。
そのため、見かけでは、除菌もしっかりできたのだろうと考えがちです。

しかし、実はそうではないのです。
ごっそり落ちた汚れの塊にいた菌の一部は一緒に落ちるのですが
細かいところに潜り込んでいる菌までは除菌できないのです。

せっかく、憧れのドラム式洗濯機のお手入れなのに
除菌ができないなんて勿体なくないですか。

2-2 洗浄力が弱い。

ナチュラルクリーニングという言葉を聞いたことがありますか。

自然由来の物を使って洗濯を行い、
洗濯後に流す水による汚染などを防ぐ目的の運動です。

また、化学成分を使わないため、赤ちゃんの肌にも優しいそうです。

重曹を使ったクリーニングや洗濯槽の洗浄も、こちらに該当します。

ここで、注目すべきなのは次の点です。
掃除で重曹などの自然由来の素材を使って行う場合は、
洗剤を使う場合ほどに、洗浄力の強い成分は含まれていません。

環境や人体への影響を考えられてあるため、そうなっているのです。

そこで考えてみてください。

環境や人体への影響は少ないけど、
洗浄力が弱い食器洗い洗剤があるとします。

汚れをきちんと確実に落としたいAさんは、
その洗剤をたくさん使って食器洗いを行います。

その結果、より多くの洗剤を使って、
食器洗いを行うという本末転倒な事態が起こってしまいました。

これでは、せっかく環境や人体への影響を考えて行動したにも関わらず、
結果的に無駄を増やしてしまったことになってしまします。

重曹を使った洗濯槽の掃除でも同様のことが言えます。
そうなるともったいないと思いませんか。

もしも洗濯槽クリーナーなら、1袋で済む掃除であっても、
重曹でいうと3袋くらい必要になると言われれば、どちらがお得か分からなくなりますよね。

2-3 手間がかかる。

重曹を使った洗濯槽の掃除には、プロセスがいくつかの段階に分かれています。

①ゴミ取りネットを外す。
②40℃~60℃のお湯を準備して、洗浄槽からこぼれないように入れる。
※ドラム式洗濯機は特に。
③重曹を入れて、軽く混ぜて溶かす。
④脱水なしの洗いコースで洗濯機をまわす。
⑤終わったら、5~6時間放置する。
⑥汚れが浮いてきたら、すくって出す
(故障の原因となるので、全てとる。)
⑦「洗いコースでの洗濯」と「ごみをすくって出す」を2回繰り返す。
⑧すすぎを2~3回繰り返す。
⑨ゴミがなくなれば、排水する。

このプロセスを見るだけで、面倒ではないですか。

私は面倒くさがりなので、このプロセスを月一程度こなせる自信はないです。
胸を張って言えます!!!

やはり、手間がかかるものは、実施へのハードルが高いですし
継続も難しいので、お勧めできません。

2-4 部分的にしか、しっかりと洗浄できない。

 

重曹の掃除では「浮かして落とす」が重要となってきます。

つまり、
掃除したい場所全てが、長時間重曹を溶かした溶液に
浸っていることがベストな状態になります。

しかし、ドラム式洗濯機の形状を考えてみてください。

洗濯槽が横向きのため、入口から溶液がこぼれないようにするためには、
洗浄槽の面積の4割程度しか、溶液が入れられないんです。
そのため、溶液に浸る面積も、全体の4割程度と少ないです。

もちろん、溶液を浸して置くという工程を経た後に
何度か脱水なしの洗いコースで洗浄します。
そのため、洗浄槽すべてに溶液が触れることになります。

しかし、最も洗浄効果が大きいのは、長時間溶液に浸してある状態なので、
洗浄槽に溶液が触れるだけだと、洗浄効果が半減以下と言えます。

先ほど説明したような、複数回にわたる工程をこなして
頑張って掃除したのに、洗濯槽全体が綺麗になるわけではないなんて。
悔しいですよね。

2-5 故障しやすい。

想像してみてください。

すごくお気に入りで、それを着るとテンションが上がる洋服。
すごくふわふわで、気持ちのいいタオルで赤ちゃんを
包んであげるときの気持ち。

すごく、温かくて、嬉しい気持ちになりますよね!!

そういった、お気に入りの服も、赤ちゃん用のタオルも
キチンと優しく洗ってくれて、しっかりと乾燥もしてくれる。

そんな、優しく洗ってくれる機能と充実した乾燥機能に加えて
優れた節水機能も持ち合わせているのが、ドラム式洗濯機です。

そんな毎日の生活を支える洗濯の相棒が
重曹の使い方を間違えたばかりに故障してしまう。
そんなことになれば、がっかりですよね。

洗濯機の故障に繋げないために
次のことに注意して重曹を使ってくださいね。

必ず40℃~60℃のお湯で十分に重曹を溶かして使うこと
粗い粉が残っている状態だと、洗濯機の故障の原因になります。②60℃を超えるようなお湯で、洗浄はしないこと。
洗濯機は、もともと洗濯物を熱いお湯で洗うように作られていないため
故障の原因になります。③浮き出てくるゴミは、必ず集めて排水前に捨てること。
これをしないと、洗濯機の排水システムの部分が詰まったり
排水溝がつまったりする原因になります。

洗濯機は、精密な家電になりますので
気を付けるべきポイントを押さえないと、故障しやすいです。

重曹を使う際は、十分に気を付けてください。

3 ドラム式洗濯機の洗浄槽の掃除に、重曹を使うのはオススメできない!!

いかがでしたでしょうか。

ドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除で重曹を使用する場合に
注意すべき点や手間のかかる点を紹介してきました。

結論として
重曹は、普段の掃除に対して、すごく使い勝手がいいですが
ドラム式洗濯機の洗濯槽の掃除には、向いていないと言えそうです。

いつもの大変な洗濯を助けてくれる相棒を
少しでも長く使えるようにするために
洗濯槽の掃除は、洗濯槽クリーナーを使うのがオススメです。

 

下記洗濯機の掃除方法がありますので読んでみてくださいね。

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