あなたが毎日寝転がってる布団は、しっかり洗濯してますか?
自信をもって「私の布団はきれいだから心配ない!」と言えますか?
もし布団を洗濯せずにそのままにしているとダニが住みついて刺されたり、ダニのフンや死がいでアレルギーになったりします。
また、寝ている間に出る汗は嫌な匂いをだしたり、カビなどの雑菌が繫殖する原因になります。
そんな汚い布団をキレイにすることでダニ、嫌な匂いやハウスダストから解放されます。
皆さん本当はきれいな布団で気持ちよく眠りたいですよね!
ただ、布団を洗濯したいけど
「いつ頃洗濯するのが良いの?」
「どのくらいの頻度で洗濯したらいいの?」
ここでは、布団の洗濯についてまとめました。ぜひ参考にしてみて下さい。
布団自体をこまめに干すだけではなく、しっかり洗って清潔を保ちましょう。
またカビやダニの対策も欠かせません。シーツ、枕カバーも毎日清潔にしてると気持ちがいいですからね!!
布団の洗濯は正直に言って面倒に感じる人もいるでしょう。
毎日着替える洋服は洗濯しますが、布団を毎日のように洗濯するのはできませんよね?
一人暮らしで仕事など生活に忙しい人は特にそう思うかもしれません。
布団を洗濯したことがないと言う方もいるのではないでしょうか?
筆者の私自身も布団自体を洗濯するのはいつも後回しにし、気がつくと忘れてるくらいとても面倒くさいと思っていました。
ですが、布団は定期的に洗濯した方が良いのです。
では定期的とはどれくらいの頻度で洗濯したらいいのか、気になりますよね?
そこで今回は、ふとん一式の洗濯頻度や、ふとんの洗濯方や、干し方などにについて紹介します。
もくじ
1:布団の見えない汚れ、雑菌の種類
そもそも布団って、そんなに汚れるの?
毎日お風呂に入った後のキレイな体で、寝るんだから汚れないでしょ?
と思っていました。
ですが、私たちが毎日使う布団、睡眠時間が8時間とすれば、人は1日24時間のうち1/3をふとんの中で過ごしていることになりますね。
個人差はありますが一晩の間に少なくてもコップ1杯200ml~多い人で1000ml程度の汗をかいているといわれています。
その汗はニオイや雑菌を繁殖させる原因となります。
特に春から夏にかけては気温も湿度も高くなり、汗をかきやすくなる季節です。
一見、白く綺麗に見える布団やシーツも、目に見えない汚れが付着しているかもしれません。
また、抜け毛やフケ、垢、汗に含まれた皮脂などはダニにとっては餌になります。
布団の中は暖かく、湿度も高く、髪の毛やフケ、垢が豊富にあるとなると、ダニや雑菌にとってパラダイスになります。
このパラダイスを人に例えると、丁度いい気温のなかで食事も豊富に用意されている。まるでホテルのような場所と思いませんか?しかも料金いらずで・・・
そして、その汚れた布団をそのまま使い続けるとダニや雑菌が繁殖する可能性が高まります。
そんな鳥肌が立ちそうなおぞましい布団で寝るのは気が引けますよね。
そうならないために、ふとんは定期的に洗濯し清潔に保つことをおすすめします。
2:日本人の自宅での洗濯事情
1日限られている時間の中でやらなくてはならない家事って多いですよね?
仕事、料理、買い物などなど
洗濯物だって人によっては、毎日、毎日たくさんあります。
布団カバーやシーツなどの大物の洗濯まで、なかなか手がまわりません。
それに思いっきり晴れた日じゃないと、干すのにも困ります。
私はたまにですが、海外ドラマやアニメで布団のシーツを洗って干してる光景を目にします。
海外では、日本より頻繁にシーツを洗う週間があるそうです。
実は、忙しさや天気以外にも、日本の洗濯事情にも原因があります。
欧米では、大抵のお家に大型乾燥機があるので、だいたいのお家で2~3日に1回は洗濯しているそうですよ。
日本の場合、家庭用の衣類乾燥機を使用している方が多いので、布団カバーやシーツを干すのは、外に干すお家が多いのです。
そのため、日本人の布団カバーやシーツの洗濯頻度は、外国に比べて少ないのだと思います。
3:布団の洗濯は半年に1回!
毎日ふとんを使うと汚れるのはわかったけど、どれくらいの頻度で布団を洗濯したらいいのでしょうか?
布団は大きくて重く干すのも一苦労です。
天気にも左右されるため、つい後回しにしてしまいがちです。
さらに布団の適度な洗いどきが分からずに気がつけば数カ月さらには数年以上経っている。
なんていうこともあるかもしれません。
布団の洗濯は、年に1~2回程度が布団をいい状態に保つのにベスト!!
逆に、良かれと思ってあまり頻繁に洗ってしまうと生地や詰め物が傷んでしまう可能性もあります。
デリケートな素材のものには特に注意が必要です。
ところで布団は、シーツや布団カバーをつけて使うのが一般的ですよね。
シーツや布団カバーをつけていれば、直接布団が肌に触れることはありません。
ということは、髪の毛・フケ・垢などが、布団自体に直接つくこともありませんね。
ココがポイント
気にしなければいけないのは、汗による湿気です!
その湿気を解決するには定期的に天日干しする。
ふとん乾燥機を使って湿気を取ることが重要になります。
こまめに布団の湿気取りを心掛けてください。
それに、全く洗わないふとんをそのまま押し入れにしまうのも不衛生な話ですよね。
布団を入れ替えるタイミングの年に1~2回程度で洗濯しましょう。
厚生労働省の旅館に関する通達の中でも、
“布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。以下「布団丸洗い」という。)をすることが望ましい”
とされています。
【旅館業における衛生等管理要領 現行 61ページ(寝具の管理)26(3)1) 】より抜粋
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000188498.pdf
布団を入れ替えるタイミングで洗濯すれば、夏掛けとそれ以外のシーズン、それぞれ1回ずつ洗濯できます。
年に1~2回程度の洗濯頻度で洗濯をすれば、半年1回洗う条件もクリアできますね。
4:布団のシーツはこまめに洗濯するべき
シーツ、布団カバー、枕カバーは、こまめに洗濯しましょう。
直接肌に触れない布団自体は、年に1~2回の洗濯頻度でいいものの、直接肌に触れるシーツ、布団カバー、枕カバーはそうはいきません。
直接肌に触れるシーツ、布団カバー、枕カバーには抜け毛やフケ、垢などがついてしまうので、そのまま放置していれば、ダニや雑菌が繁殖してしまいます。
シーツ、布団カバーは週1回の洗濯。
枕カバーは、特に髪の毛やフケがつきやすいので毎日とはいかずとも3日に1回は洗濯したいですね。
シーツ、布団カバーは干す場所さえ確保すれば、洗濯の方法は洗剤や柔軟剤を入れる通常の洗濯方法と一緒なので、そんなに悩むことはありません。
枕カバーは場所を取らないので、こまめに洗濯してもあまり苦にはならないと思います。
5:自宅で布団の洗濯方法
「洗濯機に入るか心配だよ」
「洗濯機回して壊れないのか?」
と大きな布団は、そもそも洗濯機に入るのかと疑問に思うでしょう。
洗濯機の大きさによって、洗濯できる布団の大きさが違うので手順と合わせて紹介していきます。
用意するもの
必要なモノ
①洗濯表示を確認する
・普通に洗濯してもいい布団なのか洗濯表示を確認します。
もちろん、全ての布団が洗濯できる訳ではありません。
洗濯できる布団なのか?必ず確認をしましょう。
②洗濯機と布団のサイズを確認する
洗濯機と布団のサイズを確認します。
・5㎏サイズの洗濯機が洗えるのは、シングルサイズの布団まで。
・7~8㎏サイズの洗濯機はセミダブルサイズの布団が洗濯できる。
※洗濯機の許容量以上に洗濯すると、ふとんが傷んだり、洗濯機が故障する恐れがあるので注意しましょう。
③布団を折りたたむ
・布団を折りたたみ、布団用洗濯ネットに入れる。
布団用洗濯ネットに入れて洗濯すると、布団が洗濯機の中で広がるのを防げるのと同時に、傷みも防げる。
④洗剤を入れる
・洗濯洗剤は、中性洗剤を使う。
⑤洗濯コースを選ぶ
・洗濯表示が「洗濯機マークのみ」の場合は、標準コースまたは、大物洗いコースを選ぼう。
・洗濯表示が「洗濯機マーク」+「弱水流マーク」の場合は、手洗い(ドライ)コースを選びましょう。
・洗濯表示が「手洗いマーク」の場合は、手洗い(ドライ)コースを選びましょう。
⑥軽く揉みほぐす
・洗濯機から布団を出し、軽く揉みほぐす。
⑦干す
・布団を干して、しっかり乾燥。
完了!
洗濯機のサイズが小さくて、洗濯機で洗濯できない場合、少し大変ではありますが、浴槽で押し洗いする方法もあります。
また、コインランドリーの大型洗濯機を利用する手もあります。
コインランドリー大型洗濯機を使う場合、布団に対し大きすぎる洗濯機で洗濯すると、洗濯機内で布団が暴れてしまい、洗濯機が止まってしまう場合があります。
洗濯機の9割が布団で埋まるくらいのサイズがジャストサイズです。
大きな洗濯機であれば、複数枚の布団をまとめて洗濯できますので一気に洗濯できます!
6:自宅で洗濯できる布団の種類と注意点
布団の素材によっては、自宅で洗濯するのが難しいものもあります。
間違った洗濯をしてしまうと生地がいたんだり、洗濯機が壊れたりします。
素材それぞれに合ったお手入れをしっかり覚えておくと安心ですね。
ここでは、素材別の特徴や、洗濯の注意点をご紹介します。
羊毛が使われた布団
羊毛に防虫加工を施し、製綿したものです。掛け布団にも敷き布団にも適した素材で、
吸放湿性が特に優れているとされています。
自宅での洗濯は、基本的にはしないほうが良いでしょう。
自宅での洗濯では、繊維同士が絡み合い大きく縮んでしまう可能性が高いようです。
部分的な汚れであれば、あまり水に濡れすぎないよう注意し、やさしく手洗いすることが可能です。
ですが、全体的な汚れやニオイが気になる場合は、布団のクリーニングに出すことをおすすめします。
羽毛が使われた布団
羽毛に防虫加工を施し、製綿したものです。
ガチョウ・アヒルなどの水鳥の羽毛が原料とされています。
保温性が抜群で、お手入れも比較的簡単なので、今では掛け布団のスタンダードになっています。
最近では、自宅で洗える羽毛布団も多く販売されおり、自宅での布団丸洗いする方もいるでしょう。
洗濯するとき、最初に必ずチェックして欲しいのは洗濯表示です。
水洗いマーク、手洗いマーク、洗濯機マークが記載されていたら、その布団は洗っても大丈夫と言えます。
しかし水洗いマークにバツが付いているものは、そもそも水洗いができない布団です。
この場合は、布団のクリーニング店や布団の販売店など、専門知識のある方に一度相談したほうが良いでしょう。
ポリエステルが使われた布団
水と石油と石炭を原料とした繊維で
近頃はポリエステルが主流と言えます。
洗う事を前提に作られた化学繊維の布団もあり、洗濯に強いタイプも多く販売されています。
こまめに洗濯が可能なので、ダニやハウスダストアレルギーの方や清潔志向の方にはおすすめと言えます。
7:布団の干し方
ふとんを洗濯機でしっかり脱水することは難しいです。
それに布団の中までしっかり乾かすのは時間がかかります。
「布団を洗濯してる間、乾かないから横になれない」
「洗濯して干したのにジメッとしててかえって寝にくい」
布団を干したとき、しっかり乾燥させないとかえってダニや雑菌の繁殖しやすくなります。その雑菌からカビが生えるリスクもあります。
そんな失敗をしないために、ふとんの干し方や注意すべきポイントを紹介しましょう。
1.天日干しで乾かす
風通しが良いところで 竿を2本使い、布団がM字になるように干すと、布団の中に風が通りやすくなり、乾きが早くなります。
【ワンポイントアドバイス】
布団を中綿までしっかり乾かすとなると、非常に時間が掛かります。
晴れの日が続く日にちを選ぶのがポイントです。
数日かけて中までしっかり乾かしましょう。
2.コインランドリーの大型乾燥機で乾かす
晴れの日が続く日まで待てない方は、手間はかかりますがコインランドリーの大型乾燥機なら2〜3時間あれば布団を乾かせます。
乾燥機なら1枚60分程度を目安に乾燥機にかけ、60分で乾かなければ、乾燥時間を追加しよう。
しっかり中綿まで乾燥してくれます。
【ワンポイントアドバイス】
乾燥器の容量に対し、ふとんを入れすぎないことがポイントです。
乾燥機には、必ず1枚ずつ入れましょう。
また、ふとんと一緒にテニスボールなどの固めのボールを入れておくと、ボールが布団を叩く役目をしてくれて、ふんわりと仕上がりますよ。
8:布団をカビから守るには
汗などで湿った布団を敷きっぱなしにしたり、湿気の多い押入れに長期間収納しておくと、ほぼ確実にその布団にはカビが生えます。
カビをしっかり取り除かないと、残ったカビがまた繫殖し広がってきます。 放っておくとカビが胞子を出して寝室全体へと広がっていきます。 しかも、カビの胞子がただよう空気を吸い込んでしまうと、 アレルギーを引き起こす原因になることもあります。
快適な睡眠のためしっかり取りましょう。
カビが生えるには、湿気、栄養源(汚れ、菌など)、温度の3つが必要です。
湿度(湿気)は70%以上、温度は20~30℃でカビの活動が活発になると言われています。
人は寝ている間にも汗をかき、若い年齢ほど新陳代謝が活発でより多くの汗をかくと思います。
その汗の湿気、汗の汚れや菌の栄養、暖かい布団の温度
これによりカビの心地いい環境が完成するのです。
もし布団カバーにだけカビが生えていたら、すぐに洗濯しましょう。
用意するもの
必要なモノ
必須
・掃除機
・衣料用の漂白剤
・タオル
①掃除機で吸う
・布団自体にカビが生えていたら、まず掃除機で軽く吸い取る。
②カビを取る
・衣料用の漂白剤を含ませたタオルで軽くたたく。
・カビの色が薄くなったら固く絞ったタオルでふき取り、天日干し。
より効果的なのは、天日干しの前に消毒用エタノールを吹き付けと効果的!!
完了!
9:布団にダニが好む条件が揃う理由
聞きたくない話ですが、1枚の布団の中には30万匹以上のダニがいるそうです。
どうしてダニは布団の中を好むのか?
それは、序盤にも話したように、ダニの大好物と好環境が整っているからです。
布団の中には、ダニが大好きなエサである人のフケや、垢などの皮膚のカスがいっぱいあります。しかも、布団の中は人の汗などで、高温多湿になっています。
ダニにとっては、この上ない好環境なのです。
当然ダニは
人を刺してもきます。
退治したとしても、そのフンや死がいがアレルギーの原因になります。
さあ、安眠のためにダニを駆逐してやりましょう!
10:布団のダニを退治する方法
ダニ対策「コインランドリー使用例」
基本ダニ退治には熱が有効です。
ダニは、50℃で20分以上、60℃では一瞬で死滅します。
布団が丸ごと入る衣類乾燥機をお持ちのお宅は少ないと思います。
そこで、コインランドリーを利用するのがオススメです。
コインランドリーの大型乾燥機は、
大抵のものが55℃以上になるそうなので、しっかり熱と乾燥でダニを退治してくれます。
ダニを退治しても、フンや死がいが残っていては意味がありません。
家に帰ったら、布団を掃除機で吸うのを忘れないようにしましょう。
ダニ対策「自宅例」
「近くにコインランドリーがないよ。」
「家でなんとかしたい。」
という人のために、ご家庭でできるダニ退治法になります。
ご家庭に布団乾燥機をお持ちのお宅は、布団乾燥機で大丈夫です。布団乾燥機も50℃以上の熱がでます。
大事なのは、布団の隅々まで熱風を届かせること、最低でも1時間かけましょう。その後、忘れずに掃除機がけです。
「布団乾燥機もない。」という方は、アイロンを使うのがオススメです。
スチームアイロンを布団にかけてダニを退治しましょう。
その後、スチームの湿気をとるために天日干しをして、乾燥したら掃除機で吸うのを忘れずに!
コインランドリー、布団乾燥機、アイロン
どの場合でも、
必ずやる前に布団の洗濯表示を確認してください。
布団によっては、使用不可の場合もあります。
11:でもやっぱり布団の洗濯がめんどくさい人は業者に頼もう!
実際に自分で、布団を洗濯するのは手間がかかり大変ですよね?
布団は大きくて、洗うにも乾かすにも場所、時間をとります。
また、水を吸うと、とても重くなり運ぶのが大変です。
乾くのにも非常に時間がかかります。
もう正直全部めんどくさいときは、クリーニング業者に任せれば
楽チンで、ふっくら気持ち良く仕上げてくれます。
さらに、有料にはなりますが、オフシーズンのふとんを預かり保管してくれる業者もあります。
一度試してみるといいかもしれませんね。
12:【まとめ】布団を適切な方法で洗い清潔に!
今回は、布団一式の洗濯頻度や、ふとんの洗濯方法や、干し方などの綺麗に保つ方法を紹介しました。
あなたが毎日寝転がってる布団を洗濯せずにそのままにしていると、
ダニが住みついて刺されたり、ダニのフンや死がい、カビはアレルギーになったりします。
布団は干すだけではなく、定期的に洗濯し、清潔を保ちましょう。
紹介した布団の洗濯方法で布団をキレイにすることで
ダニ、嫌な匂いやハウスダストから解放され、
気持ちのいい眠りの毎日を送りましょう!!
まとめ
- 布団は、暖かく、湿度も高く、髪の毛やフケ、汗、垢などで汚れている!洗濯が必要!
- 布団は、半年に1回洗濯するのが理想的。シーツ、ふとんカバーは週1回、特に髪の毛やフケがつきやすい枕カバーは、毎日洗おう。
- ふとんの洗い方と干し方のポイントを理解し、自宅でできるか判断しよう。コインランドリーやプロの業者を使うのも良し!
- 布団のカビとダニの対策も忘れずに!