毎日のお洗濯での漂白剤の使い方、悩みますよね!
漂白剤は通常の洗濯洗剤に比べると効き目の強い洗剤です。
みなさんはこんなこと思ったことありませんか?
・大事な洋服を漂白剤でダメにしたらどうしよう。
・毎日漂白剤を使っても大丈夫なのかな?
結論から言うと、漂白剤を毎回使うと汚れは落ちるが、衣類は確実に傷みます。
そこで、この記事では以下のことを説明していきます。
・漂白剤はどんな時に使うの?
・どんな汚れにどんな漂白剤を使うの?
・毎回漂白剤を使うことのメリットもあるの?その使い方は良いの?
これを読めば、漂白剤の節約に、更に言えばお金の節約にもなり、お気に入りのお洋服も長く着ることが出来ます。
これからその一石二鳥の漂白剤の使い方について紹介していこうと思います。
もくじ
毎日の洗濯での漂白剤の使い方を知る前に…まずは漂白剤とはどういうものなのか見てみよう
まず、シミとは、汚れが繊維と結合したものです。
そして漂白剤は、その結合した汚れの色素と化学反応を起こし衣類を脱色しているのです。
漂白剤はどれだけ作用が低くても毎日使えば必ず繊維は破壊されていきます。
ですが、全ての漂白剤が目に見える形で衣類を傷めているのかと聞かれると、そうでも有りません。
中には毎日使ったとしても見た目には一切分からないくらいダメージの少ない漂白剤もあります。
でもいつも化学反応を起こしているなんて、なんだかお洋服達が可哀想…
この使い方、お洋服を長持ちさせるためにはとても危険な使い方なのです…。
毎回の洗濯で漂白剤はどんな時に使うの?
基本的には、漂白剤を使用するのは、酷い汚れや悪臭がある時のみです。
必要な時にその汚れの度合いに合わせて必要な量を使用します。
つまり、洗濯機や手揉み洗いでは落ちない程、繊維が汚れとが結びついてしまった時です。
もうどうしようもない、お手挙げだ、となった時に初めて活躍するのが漂白剤です。
漂白剤は、衣類の『SOS』を感じた時のみと覚えておいて下さい。
基本的には、お洋服は優しく労わってあげましょう。
洗濯で使う漂白剤は汚れの度合いに応じて3段階
汚れの度合いに応じて使用する漂白剤は変わってきます。
それでは、見ていきましょう!
⑴軽い汚れ
軽い汚れや悪臭を取り除きたい時に試して頂きたいのが『液体酵素系漂白剤』です。軽い汚れとは、汗じみの黄ばみ・食べこぼしの汚れ・皮脂汚れ等のシミです。
商品名を挙げると『ワイドハイターEX』です。
・特徴
液体酵素系漂白剤で一番特記しておきたい点は、
- 唯一漂白剤の中で衣類が色落ちしないので色柄物のお洋服に使用出来ること
- ウールや絹素材のものも衣類を傷めることなく安心して使うことが出来ること
・使用方法
洗剤と併用することで通常洗濯の効果をより高めることが出来る為、お洋服に直接付けたり、洗剤と一緒に直接洗濯機に入れて使用します。
普段の洗濯に+αするだけなので時間の節約にもなりオススメです。
⑵頑固な汚れ
次に、液体酵素系漂白剤でも落ちない頑固なシミ汚れは、より強力な漂白剤『粉末酸素系漂白剤』の出番です。
粉末酸素系漂白剤は、特に皮脂汚れに強いです。
具体的な商品名を挙げると、『ワイドハイタークリアヒーロー』です。
・特徴
同じ酸素系と名前は一緒でも成分・作用が大分違ってきます。
液体ものが酸性〜弱酸性であるのに対し、粉末ものは弱アルカリ性です。
その為、液体のものと比べると作用が強く、ウールや絹素材のものには使用不可になります。色柄物もNGです。
・使用方法
40〜60度のお湯に入れて付け置き洗いをして頂くと一番効果が得られます。
仮に熱いお湯を使用すると、漂白が上手く出来ないことも有り、衣類を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、用法要領より使用量が多い場合、または長時間放置し過ぎたりする場合も(大体30分〜2時間程度)、お洋服を傷めてしまうので止めておいた方が良いです。
⑶超頑固な汚れ
その様な時に登場するのが、超頑固な汚れに良く効く漂白剤『塩素系漂白剤』。
こちらはアルカリ性のものになり、酸素系よりパワフルに汚れを落とします。超頑固な油汚れや皮脂の汚れにとても有効です。
具体的な商品名を挙げると『ハイター』がこちらに当たりま
・特徴
1、色物の色落ち
こちらはアルカリ性のものになり、酸素系よりパワフルに汚れを落としてくれる分、漂白力も強く、色落ちはしてしまうので、必ず白いもの限定で。
例えば、白いタオルや白いワイシャツ、白いTシャツ等に有効です。
2、その他、使用NG素材
同時に使用を控えなければならないものは、毛・絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテートです。
生地が劣化したり溶けたり収縮性が損なわれてしまいます。
・使用方法
付け置き洗いで漂白します。
・注意点
肌や嗅覚への刺激
塩素系漂白剤はアルカリ性で漂白効果がパワフルである分、刺激も強いです。
その為、肌の弱い方は手袋を着用しての使用をオススメします。
また鼻を刺すような刺激臭も有るので使用の際は気分等悪くならない様、換気もしっかり行って下さい。
有毒ガスの発生塩素系漂白剤を酸性の漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生してしまうので、絶対に混ぜないで下さい。
実は…洗濯で毎回漂白剤を使うことのメリットは沢山ある?
『毎回漂白剤を使っても問題ない!』という声は多々有ると思います。
実際に目に見える形で衣類がダメージを受けることは殆ど有りませんし、毎日漂白剤を使うことによるメリットが沢山有るのも確かです。
毎日活用することのメリットを挙げると…
- 衣類全体の黄ばみや黒ずみを防ぐこと
- 除菌、殺菌効果による悪臭予防
- 抗菌作用により洗濯槽を綺麗に保てること
- 雑菌の繁殖を抑制する働きによって湿度の高いジメジメした梅雨時期にも効果的
確かに液体酵素系漂白剤は毎日洗濯に使っても問題ないと多くの方に支持されていますが、衣類のことを考えるのならば、やはりシミや汚れが酷くない場合には使う必要はあまりない様に思えます。
どうしても予防の為に使いたいとの思いが有るのであれば、毎日を二日に一回にする等、一度使い方を見直してみるのも有りかもしれません。
毎日の洗濯で漂白剤を正しく使ってお洋服を長持ちさせてあげよう!
今回は、毎日のお洗濯に漂白剤は毎回使っても良いのか?についてご紹介しました。
衣類に汚れや悪臭等感じた時等、どう対処したらよいか戸惑いますよね。
ですが、漂白剤の正しい使い方や選び方を知っていれば、大切なお洋服を長持ちさせることが出来ます。
最後にもう一度、衣類の汚れの度合いから使用漂白剤の順番をお伝えすると
軽い汚れ
液体素系漂白剤
例)ワイドハイターEX
頑固なシミ汚れ
粉末酸素系漂白剤を使う
例)ワイドハイタークリアヒーロー
超頑固な汚れ
塩素系漂白剤を使う
例)ハイター
これを頭に入れておけば漂白剤を選ぶ時に、もう迷うことはありません。
基本的に漂白剤は劇薬です。
必要のない時には使用しない様心掛け、必要な時に必要な量だけ用法容量をしっかり守って使用することが衣類を長持ちさせるコツだと思います。
ただ、漂白剤を毎日使うメリットも勿論多くあるのも事実です。
そのため、個々人が自分に一番適した活用方法を模索・選択してみて下さい。
そして漂白剤を適切に使うことによって、いかに衣類のトラブルを解消してくれるか一度実感してみて下さい。
皆さんの毎日の洗濯ライフが楽しく快適になることを心より祈っています。