洗濯の際、お気に入りの服が色落ちしてしまったり、くしゃっと縮んでしまった...
そんな経験は今までありませんか?
毎日のお洗濯に洗剤は欠かせない存在です。
洗剤の中にも粉末タイプや液体タイプなど様々な種類が豊富にあり、 どれを選んだらいいか悩みますよね。
ついついコスパ面で洗濯洗剤を選びがちですよね。
実は、洗濯洗剤には粉末タイプ、液体タイプでそれぞれ特徴や成分の違いがあります!
洗濯洗剤のそれぞれの特徴や成分の違いを知っていることにとって、これから洗濯での失敗が無くなります!
また、毎日の洗濯で洗剤の使い分けを考えたり、より洗濯洗剤の効果を発揮することができます。
この記事では、
・洗濯洗剤の粉末タイプ、液体タイプのメリット、デメリット
・洗濯洗剤のタイプ別の成分の違い
・洗濯洗剤コスパ比較
をご紹介します。
記事を読み終えることによって、洗濯洗剤から効果とコスパも考えながら洗濯洗剤を選べるようになります!
今までの洗濯洗剤の見直しをしてみてくださいね。
もくじ
洗濯洗剤は種類がいっぱい!粉末タイプと液体タイプ|特徴とメリット、デメリット
ドラックストアに沢山並ぶ洗濯洗剤ですが、
種類が多いので、どれを選んだらいいか難しいですよね。
まず洗濯洗剤の成分から説明していくと、
・中性
・弱アルカリ性/中性
・弱アルカリ性
とあります。
洗浄力で言うと、下の弱アルカリ性が一番洗浄力が高くなります。
では、粉末タイプや液体タイプはどの成分に当たるのかというところと、それぞれの違いを説明していきます。
粉末タイプ <弱アルカリ性>
メリット
- 洗浄が高い
- コストパフォーマンスが良い
の2点が挙げられます。
洗浄力が高い
四角い箱のイメージがついている、粉末タイプの洗剤は弱アルカリ性。
粉末タイプは液体タイプに比べて洗浄力に優れています。
それは弱アルカリ性の成分によるもの。そのことから、皮脂汚れやタンパク質の汚れに最適です。
例えば...
息子がカレーを洋服につけてしまった!
主人の作業着が泥だらけで洗うのは一苦労...
と言った、ヒドイ汚れに大活躍します。
コストパフォーマンスが良い
また液体洗剤に比べても価格が安く、コスパに優れています。
粉末タイプの洗剤は、使い切るにも1日1回の洗濯でしたら、1カ月程もちます。
また液体タイプよりも粉末タイプのほうが数円ほどお得に購入できます。
数円とはいえども、ほぼ毎日使うもの。
年間で数百円、10年単位で数千円になるので、見逃してはいけません!
家族の洗濯が多い家庭ですと節約にもつながります。
デメリット
- 水に溶けにくいので「すすぎ2回」以上推奨
- 衣類によって色落ちすることもある
の2点が挙げられます。
水に溶けにくいので「すすぎ2回」以上推奨
粉末タイプは「水に溶けにくい」です。水温40度以下ですと、すすぎ1回では洗剤が残ってしまうこともあります。
このことから粉末洗剤は「すすぎ1回」よりも「すすぎ2回」以上行って頂くことをおすすめします。
すすぎ1回よりも2回であれば回数分、水道代が上がってしまうことも考えれられます。
衣類によって色落ちすることもある
メリットでもある「洗浄力」ですが、衣類によってはこの洗浄力によって衣類を傷めてしまったり、
色落ちをさせてしまうこともあるので、用途によって使い分ける必要があります。
液体タイプ <中性>
メリット
- 洗濯物を傷めない(やさしく洗い上げる)
- 様々な素材の衣類に対応できる
- 水に溶けやすいので「すすぎ1回」で済む=水道代の節約に繋がる
の3点が挙げられます。
洗濯物を傷めない(やさしく洗い上げる)
液体タイプは粉末タイプに比べて、洗浄力は劣るものの、その分やさしく洗い上げるので、
洗濯物を傷めないというメリットがあります。
液体タイプは、中性の界面活性剤で作られています。
この界面活性剤の成分の働きにより、油と水が分離せず混ざり、衣類の汚れを落とす効果があります。
様々な素材の衣類に対応できる
液体タイプは水に溶けやすいです。
がしがし洗う向きではないおしゃれ着、色物や柄物には液体タイプが相性いいかなと感じます。
気に入っている洋服だから、色落ちが気になる...
といったことを考慮すると、粉末タイプよりもやさしく洗い上げる液体タイプに軍配が上がります。
水に溶けやすいので「すすぎ1回」で済む
粉末タイプよりも液体タイプの方が溶けやすいので洗剤残りの心配はありません。
またコスパ面でいうと粉末タイプには負けると思われがちですが、
液体タイプは水に溶けやすいので「すすぎ1回」で済みます。
このこともあり、水道代の節約という意味では液体洗剤のコスパが高いと言われます。
休日に何回も洗濯をするという大家族の方にはすすぎが2回から1回に変わるだけでも大きいことですよね。
デメリット
- 洗浄力が劣る
- 価格が高い
の2点が挙げられます。
洗浄力が劣る
洗浄力は粉末タイプのほうが優秀なので、ヒドイ汚れを落とす際には液体タイプは向きません。
ただ日常使いのお洗濯には十分機能します。
大きな汚れは無いから、日常的な洗浄程度のお洗濯で充分!
といった場合は、液体洗剤で構いません。
ヒドイ汚れがある際は個別で手洗いをして洗濯機にかける必要が出てきます。
価格が高い
価格面は商品によってにもなりますが、粉末タイプよりはやや高めな設定になっています。
液体タイプは、詰め替え用があります。
詰め替え用は、ボトル分価格は安いですが、移し替えす手間もかかってしまいます。
洗濯洗剤|粉末、液体以外の「ジェルボール洗剤」
粉末タイプと液体タイプの洗濯洗剤の特徴やメリット、デメリットを挙げていきました。
それ以外にも最近人気がじわじわと出ているのが「ジェルボール洗剤」です。
計量する必要がなく便利!使いやすい!手が汚れない!
とも言われていますが、一方で
量が決まっているので、少しだけ洗いたいときはコスパが悪くなる
蛍光増白剤が入っていることで、色落ちする危険もある
という賛否両論な意見も聞きます。
メリット
- 手を汚さず、手軽で使いやすい
- 洗浄力が高い
- すすぎ1回でOK
の3点が挙げられます。
手を汚さず、手軽で使いやすい
ジェルボールタイプは分量を量ったりする必要が無いので、とっても簡単。
手軽にかつ洗剤で手が汚れることもありません。
また液体洗剤とは違い、詰め替えも、簡単です。
洗浄力が高い
ジェルボールタイプは、粉末タイプと並び中性になります。
そのため液体タイプよりもよりも洗浄力が高いです。
また「蛍光増白剤(蛍光漂白剤)」を含んでいます。
蛍光増白剤とは、衣類の白さをキープしてくれ、繊維に与えるダメージが少ないです。
汚れは落としやすく、ダメージも少ないというのは、粉末洗剤にはない素晴らしいメリットですね!
すすぎ1回でOK
ジェルボールタイプの洗濯洗剤は「すすぎ1回」でOKです。
洗浄力が高いのは粉末タイプと同等ですが、「すすぎ1回」でもOKとなるとジェルボールタイプのほうが軍配が上がりますね。
デメリット
- 使用量が決まっている
- 「蛍光増白剤」が入っているため衣類の素材によっては注意が必要
- 湿度や温度に弱い
- 誤飲の危険性
の4点が挙げられます。
使用量が決まっている
ジェルボールタイプは1粒が2kg~6kgの洗濯機に適しています。
衣類にシミが付いてしまった!これだけ早く洗いたい...!
といったときには、洗剤の量を調整できないので、使用向きではありません。
「蛍光増白剤」が入っているため衣類の素材によっては注意が必要
先ほどメリットで上げた「蛍光増白剤」ですが、
衣類が色落ちしてしまう場合もあります。
きなりや淡い色物や「無蛍光洗剤使用」と表示のあるものは、
蛍光漂白剤を含まない洗剤の使用をおすすめします。
湿度や温度に弱い
ジェルボールタイプの耐熱温度は35度です。
温度や湿度が高くなると、洗剤の粒同士がくっついてしまい、使い物にならなくなります。
夏は35度を超えることもしばしばあるので、注意が必要です。
涼しいところに置くなど、工夫していきたいですね。
誤飲の危険性
「これは食べものではありません」とジェルボールタイプの洗剤に表記があるように、
誤飲の危険性は否めません。
小さいお子さんがいる家庭は、不慮の事故になってしまわないように、
お子さんの手が届く場所に置くのは絶対止めてください。
洗濯洗剤、コスパ比較してみた!
粉末タイプと液体タイプ、さらにジェルボールタイプの洗濯洗剤のメリットデメリットを挙げていきました。
価格のコスパ面でいうと粉末洗剤と思いますが、更に細かく検証していきます!
それぞれのタイプの洗濯洗剤の1年間のトータルコストを比較しました。
ドラッグストアでタイプ別の価格はこちらです。
- 粉末
→アタック高活性バイオEX大 900g ¥285 - 液体
→アタック抗菌EXスーパークリアジェル 900g ¥298 - ジェルボール
→アリエール パワージェルボール3D 17個 ¥298
※細かい値段は、買う場所やセールにより異なります。
参考にしてみてくださいね。
洗濯量6.0kg(水量65L)で選択した場合
- 粉末
→ 使用量の目安 54g
900g ÷ 54g = 16.6回分
285円 ÷ 16.6回 = 17.1円/1回
- 液体
→ 使用量の目安 58g
900g ÷ 58g = 15.5回分
298円 ÷ 15.5回 = 19.2円/1回
- ジェルボール
→ 17粒 1粒だと17回分 2粒だと8.5回分
298円 ÷ 17.5円 = 17円/1回
298円 ÷ 8.5円 = 35円/1回
以外にも粉末タイプとジェルボールタイプが、洗濯1回分同等となりました。
ジェルボールタイプは洗濯量が6kgを超えなければ、コスパが良いといってもいいかもしれません。
2粒入れてしまうと、1回分35円になってしまいますので、かなりコスパが悪くなってしまいますね。
「粉末タイプと液体タイプは数円の差」と思うかもしれません。
が、1年のトータルコストとして考えるとどうでしょうか。
毎日洗濯をすると仮定します。
1年は365日なので、365回として計算してみます。
- 粉末 17.1円×365日 = 6,241.5円
- 液体 19.2円×365日 = 7,008円
1年で767円の差が出ます!
5年で3,835円の差、
10年で7,670円の差となります。
洗濯量によっては大きな差が出るので、抑えておきたいポイントとなります。
ただ粉末タイプはパッケージに「すすぎ2回をおすすめします」と記載があることが多いですよね。
それに対して液体タイプは「すすぎ1回」でOK。
節水の面では、液体洗剤のほうが時短なるので、こちらも是非覚えておいていただきたいです。
まとめ|洗濯用途によって洗剤を使い分けよう!
- 洗濯用途によって洗剤タイプを使い分ける
- 粉末タイプは「ヒドイ汚れ」向き
- 液体タイプは「日常使い洗い」「おしゃれ着」向き
- ジェルボールタイプは「使いやすい」「1粒であればコスパ〇」
- 総合的コスパが良いのは「粉末洗剤」。水道節約は「液体洗剤」。
いかがでしたでしょうか。
粉末タイプ、液体タイプをなんとなく使っていた私もこれを機に衣類の素材や用途によって使い分けようと思いました!
また必ずしも液体タイプがコスパが悪いわけではなく、「すすぎ1回」で済むというところから時短の発想も生まれます。
お気に入りの服が色落ちしてしまった...という失敗をしないためにも、是非性質を知って毎日の洗濯に役立てましょう。