ハイターもレモンも掃除に役立つ便利なアイテムですよね。
しかしこの2つを同時に使用すると危険なことを知っていますか?
例としてこんなツイートがありました。
掃除の時、クエン酸とハイター混ざっちゃったら
シュワシュワしてきて、おおーって
見てたら、鼻と喉やられた😱
ひでぇ臭いで、視覚まで変になってビックリした
今やっと、気持ち悪さもクラクラも
おさまってきたけどこれ混ぜたら危険の、死ねるやつ?!
— NN..ƸӁƷ (@NN92717238) January 4, 2021
掃除しようとして使っただけなのに恐ろしいですよね。
その理由とは? ハイター(塩素系漂白剤)とクエン酸(酸性洗剤)を混ぜると有毒ガスが発生するからです。
どちらも水垢掃除をする際にとても便利なものですよね。
ちゃんと正しく掃除をすれば危険なこともありません。
この記事を読んで頂けるとこんなメリットがあります。 ●ハイターとレモン(クエン酸)を一緒に使う危険性が分かる。 ●有毒ガスが発生した時の対処法を知れる。 ●ハイターとレモン(クエン酸)正しい使い方が分かる。 ●水垢の落とし方が分かる。
では初めになぜハイターとレモン(クエン酸)を混ぜてはいけないのか詳しく見ていきましょう。
もくじ
水垢を落とすのに必要なハイターとレモン(クエン酸)を混ぜては危険な理由。
冒頭でもお伝えしたようにハイターとレモン(クエン酸)を一緒に使うと有毒ガスが発生するので危険です。
ハイターはともかくレモン(クエン酸)は優しいイメージがありますよね?
しかしレモン(クエン酸)もしっかりとした酸性の洗剤なんです。
塩素系漂白剤と酸性洗剤は別々に使うようにしましょう。
詳しく説明しますね。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は物を白くする働きがあります。
なぜ塩素系と呼ばれているの? 主成分が「次亜塩素酸塩」なので”塩素系”と呼ばれています。
塩素系漂白剤の効果は?
しっかり汚れを落として圧倒的な漂白力を持つのが特徴です。 それと同時に殺菌作用も持ち合わせています。
本当にハイターってよく汚れが落ちて便利よね。 私はキッチン周りの水垢などの掃除にはキッチン泡ハイターを使っているわ。
キッチン泡ハイターにもしっかりと「混ぜるな危険」の文字が書いてあります。
ではクエン酸にも「混ぜるな危険」と書いてあるのか見ていきましょう。
レモンなど柑橘に含まれるクエン酸
レモンなどの柑橘に含まれるクエン酸は水垢を落とすのに最適なアイテムです。
それはどうしてなのでしょうか?
クエン酸は「酸性」の性質を持ちます。 対して水垢は「アルカリ性」の性質を持つのですが、この2つが混ざり合うことによって「中和」されるんです。 中和されると汚れが落ちやすくなりピカピカになると言う訳です。
自然のもので作られたクエン酸は食品添加物としても使われているので口に入れても安心なアイテムですが、使い方を間違えると危険です。
クエン酸にもしっかり左下の部分に「混ぜるな危険」の文字が書いてありますね。
では塩素系漂白剤とクエン酸を混ぜるとどれだけ危険なのか見ていきましょう。
「混ぜるな危険」がどれだけ危ないのか。
自分では気を付けていると思っていても知らないうちに混ぜて使っているかもしれません。
身近に潜んでいる日常での例を挙げながら紹介していきます。
例その① キッチンのシンクを掃除する為にキッチン泡ハイターを使っていました。 その間、排水口に夜食で使ったレモンを入れたままでした。
自分では気づかないうちに混ぜてはいけない二つが合わさり有毒なガスが発生しています。
例その② お風呂掃除をする為にお風呂に塩素系漂白剤(カビキラーなど)を吹きかけて少し時間を置くことにしました。 その間に鏡の水垢を取るためにクエン酸を使ってお掃除します。
そう思われるかもしれませんが、空気中で混ざります。
換気をしていなければ尚更、充満してしまいますよ。
下記の動画は東京消防庁の公式チャンネルで「混ぜるな危険」を混ぜた時の実験の様子です。
こんな少量でも混ざり合うことによって人間にとって有害な濃度のガスが発生しています。
有害なガスを吸い込んでしまった時の症状。 ●目や鼻・のどに痛みを生じる。 ●呼吸困難。 ●頭痛・めまいがする。 ●吐き気がする。
もし多量に吸い込んでしまった場合は命を落とす危険もあるのです。
いくつか方法があるので紹介しますね。
水垢を落とす為にハイターとレモン(クエン酸)を混ぜて使ってしまった時の対処法。
有毒ガスが発生したら変な臭いがしたり、気分が悪くなるのですぐ気づくと思います。
慌てずに今から紹介する3つのことを行って下さい。
①換気をする。 ②水で洗い流す。 ③病院で診てもらう。
①換気をする。 変な臭いがするなと感じたらすぐに窓を開けて換気をして下さい。 窓を開けたらすぐにその部屋から離れて数時間立ち入らないようにしましょう。
②水で洗い流す。 臭いがしなくなったのを確認したら、水で洗い流してください。 塩素は水によく溶けるのでしっかり洗い流しましょう。
③病院で診てもらう。 頭が痛かったり吐き気が治まらない場合はすぐに病院へ行きましょう。 我慢すると後々大変なことになるかもしれませんよ。
こんなことにならない為にも面倒ですが注意事項をよく読んで複数の掃除洗剤を一緒に使わないことが大切です。
また、掃除を行う際はしっかり換気をしながら行いましょうね。
注意することが分かったら正しく水垢を落とす方法をみてみましょう。
水垢を正しくハイターとレモン(クエン酸)で落とす方法。
混ぜると危険な塩酸素漂系白剤も酸性も混ぜなければ水垢をしっかり落としてくれる強力な味方です。
混ぜないことを頭に置いたうえで2つを上手に使ってお掃除するようにして下さい。
軽い水垢ならレモンなどの酸性の果汁やクエン酸を使うのがお勧めです。
それでも落ちない頑固な汚れの時は塩酸素系漂白剤を使いましょう。
ただし、何度も言いますが、どちらかを使用したらその後は長時間置いてからもう片方を試すようにしましょうね。
レモンなどの酸性の性質を持つ果物やクエン酸を使った掃除方法。
危険なことを知った上で正しく酸性を持ったレモンやクエン酸を使って掃除することによって水垢をきれいにすることが出来ます。
レモンを使った掃除方法。
レモンには油汚れなどを落としてくれる「リモネン」の成分を持っています。 その他にもレモンの香りにはリフレッシュする効果もあるのでお掃除しながら香りを楽しめて一石二鳥です。
方法は簡単です。
①レモンを掃除しやすい大きさにカットする。 ②レモンを水垢の気になる箇所に優しくゴシゴシしていきます。 ③洗い流す。 ④水気をふき取る。
キッチン周りやお風呂場の曇った鏡などにも使えるので試してみて下さいね。
レモンだけではなく、酸性の性質を持つみかんの皮でも水垢が落とせますので下記の記事もよんでみて下さい。
クエン酸を使った掃除方法。
最近ではクエン酸がドラッグストアでもよく見かける掃除アイテムの1つですよね。
お子様のいるご家庭では特に自然のものを安心して使いたいと思われている方もいるのではないでしょうか。
そんな方にも頑固な水垢を落としてくれるクエン酸は必需品ですよね。
クエン酸を使った水垢の落とし方については下記の記事で詳しく説明していますので合わせてご覧下さい。
クエン酸はたくさん入れすぎると酸性の効果が強くなりすぎてプラスチックが焼けて変色する場合もあります。 適量を使わないといけないことや重曹を加えて石鹸カスを落とす方法なども紹介しています。
酸性を使っても落ちない水垢はハイターを使って落としましょう。
その方法を次は紹介します。
ハイターを使った掃除方法。
塩素系漂白剤は便利なスプレータイプの吹きかけるだけの便利なものがたくさん出ていますよね。
汚れがしっかり落ちると同時に強力なことも忘れてはいけません。
●しっかり換気をする。 ●長時間置きすぎない。 ●目や皮膚、衣類に着かないようにする。
注意事項をしっかり読んで使うようにしましょう。
今回は水垢の溜まる3か所で使えるアイテムを紹介します。
①キッチンで使う。 ②お風呂場で使う。 ③トイレで使う。
①キッチンで使う。
キッチンで使う場合は、キッチン泡ハイターがお勧めです。
花王プロフェッショナル キッチン泡ハイター 業務用(1000ml)
キッチン泡ハイターの良いところは普通のキッチンハイターと比べて手間が省けることです。 通常だとハイターと水を薄めてつけ置く必要がありますが、泡ハイターはそのまま噴射するだけなので便利ですね。
注意ポイント 漂白・ヌメリ取りの場合のつけ置き時間は5分です。 洗い流しは30秒以上して下さい。
②お風呂場で使う。
クエン酸で水垢は落とせても黒カビなどの頑固な汚れは取れませんよね。 そんな頑固な汚れにはカビハイターがお勧めです。
強力カビハイター お風呂用カビ取り剤 スプレー(400ml)
強力カビハイターは黒カビやピンク汚れにも最適です。 スプレーするだけできれいになるだけではなく、きれいが長続きするのが良い所です。
注意ポイント ●使用量の目安が1㎡あたり約10回までなので水で濡らしてから使用する。 ●放置時間は長くても30分にする。 ●しっかり換気する。 ●しっかり洗い流す。
③トイレで使う。
実はカビキラーはトイレでも使えます。 カビキラーをスプレーしてから軽い黒ずみなら5分できれいになります。 汚れがひどい時は30分ほど置いてください。
注意ポイント ●換気をする。 ●壁や棚の部分には使えないので付着しないように気を付ける。
トイレの赤カビの落とし方はもちろん予防方法なども詳しく書いてあるので合わせて下記の記事もご覧ください。
ハイターとレモン(クエン酸)を正しく使って水垢を撃退しよう。
いかがでしたでしょうか。
いつも何気なく使っていた掃除洗剤も実は使い方を間違えれば命の危険があります。
もし有毒ガスが発生してしまった場合もしっかり換気して水洗いをして下さい。 それでも違和感がある場合は迷わず病院へ行きましょう。
塩酸素漂系白剤と酸性洗剤を使う時に気を付けなければいけないこと。 ●一緒に使わない。 ●どちらを使う時も絶対に換気をする。 ●しっかり注意事項を読む。
上記の3つを守れば怖いものではありません。
水垢はなかなか水では落とせないので正しくハイターとレモン(クエン酸)を使ってピカピカにしましょう。