近年は共働きの世帯も増え、専業主婦の方は少なくなってきていますよね。
専業主婦とは、主に家事育児を専門に、家庭内のことに専念する人のことが当てはまります。
その家庭内の役割を見ると多くは、夫は仕事で妻は家事育児と、完全に分担していますね。
それなのに「専業主婦が家事をしない」という衝撃事実がネットを騒がせています。
調べてみると「専業主婦は時間に縛られてないから楽」「ランチして楽しそう」
こんなイメージを持たれている方もいますが、実際はそのイメージとはかけ離れた現実がありました。
時代が進むにつれ、表に出てこない社会の歪みが、心と体を蝕み格差を生んでいきます。
抱える問題を理解しつつ、それぞれの家族の在り方を考えていきましょう!
もくじ
家事をしない専業主婦に対する固定観念~分かってもらえないのはつらいよ~
昔は「母親も働くなんてありえない。子供ほったらかして」と言う、働く女性に対して批判がありました。
今は「働かなくていいの?」と言う、専業主婦である女性に批判が向けられるようになりました。
さらに深く見ると「家事をしない専業主婦がいる」その女性に対しては、かなり批判的です。
夫や専業主婦のリアルな声を拾ってみました!
家事しない専業主婦(夫)、無価値だと思うよ
— パパンジー (@Williams_wiz114) November 23, 2020
女は家事の方が大変だとかいうが、妻子の生活かかってて、来季売り上げ一億達成してこいとかいわれて、密室で数時間説教されて、全員に成績公開されて、未達で同僚にバカだアホだ毎日言われるのは皿洗いより10万倍きついんだが。
— めいろま 「世界のニュースを日本人何も知らない2」12月9日発売 (@May_Roma) November 20, 2020
素朴な疑問なんだけど「仕事で疲れてるんだよ…」って言って家事しない旦那さんが悪者扱いされるのはわかるけど共働きならともかく専業主婦なのに「私だけ家事育児頑張ってるのはおかしい!旦那も家事育児しろ!もちろん仕事もしろ!」っていう奥さんは素晴らしいって言われるのなんで?
— ファルコ使われのトロン___ (@Toron_ssbuFalco) November 17, 2020
好きだった仕事を辞めて家庭に入って家事は全部私がやっていた。職場まで車で送り迎えもしていて、何か自分の予定を入れようとしても「その日は俺の仕事の送り迎えがあるから無理だね」と言われて諦めたりもした。つわりが辛くても切迫早産でも産後すぐでも、家事はほとんど私がやってた。
— のとちゃん@シンママ予備軍 (@nto_overrun) November 15, 2020
私は共働きやけど、専業主婦だから家事育児全部やらなあかん訳ないと思う。
育休期間に無理やと悟った。
協力的なうちの夫ですら、昔は「うちは共働きだから家事分担しないとね、専業ならもっとしっかりやってて欲しいけど。」と言ってたからね…。
大変さを理解して今はそんなこと言わんと思うけど。 https://t.co/djFZnaG27E— menmen (@dwe_menmen) November 20, 2020
私がほんの少し働いてわかった事。みんな主婦(夫)に色々たよってるんだなって。
園の役員や何かサポートしたりするのは全部働いてないママさん。こんなの引き受けたら働けない!ってくらい忙しい。
パパも世の中も専業に色々押し付けすぎ。
ワーママのハードさもすごいけど、まだ給与あるだけさ...。 https://t.co/qXTZIVmbOT— ぐうたらこ (@guutaraco) November 22, 2020
ここ10年程度で、育休や時短制度など妊娠出産を経ても仕事を続けられるような制度は整備されてきたと思う。それでも、女性がそれらの制度を使い倒しても、子育てと仕事をどちらもするのは、大変過ぎるし、ハードルが高過ぎる。要は、女性だけが頑張っても無理なんだよね。どんなに制度があっても。
— まこまま (@makomama02) November 22, 2020
働いてないことへの負い目はいつでもあるんだよね。旦那が今月の給与の話をしたりする時とか働いてないのに自分のほしいもの買ってしまったなとかね。
家事や育児もそう、やらないといけないと思って頑張ってるけどね、出来ない時は出来ないしね😅お互い理解して協力しないとね😊
— ひそう@11月は読書月 (@soukyourai) November 20, 2020
そうですね。
まず、双方に専業主婦の在り方に認識の違いがあるのですね!
・夫→家事育児は分担なんだからやってほしい。こっちも仕事で疲れている。
・妻→働いていないから負い目がある。体調悪くても家事育児は休めない。
つまり!お互いの理解不足と協力不足 ←ここ重要です!
こうあるべきでしょなんて思っていませんか?
共働きの世帯も増え、家族の在り方も多様になりました。
私たちは過去の経験から改善し、選択しながら生きていくことができます!
では問題の焦点「専業主婦」とはいつから始まったのでしょうか?
専業主婦が家事をしないのはあり得ない!この認識いつから?
専業主婦が定着したのは、高度経済成長期(1950年代)頃からと言われています。
需要が一気に高まり、好景気に沸いた時代。地方から大都市へ人口が流入すると、
それまでの三世代世帯から、夫婦とこの未婚の子供からなる核家族という形に、変化していきました。
多くの労働者は、朝から夜遅くまで働きました。終身雇用や年功序列の制度があり、昇進昇級が約束されていたのでしょう。
会社から求められるままに長時間労働をし、私生活を犠牲にしてきた面もあります。
そんな激務の夫を支えるため、女性が家庭に入るということももしかしたら、必然だったのかもしれません。
こうして「夫は仕事、妻は家庭」という家族像が成り立ちました。
近年は経済の低迷が続く中、共働きの世帯も多くなりました。
しかし女性は、非正規雇用が多く低賃金、夫の扶養範囲内という条件付きです。
扶養手当などの制度はありますが、それも「女性は家庭」を前提に成り立っています。
「過労死、過労自殺、産後うつ、育児ノイローゼ」は、こういう時代に生まれた言葉でした。
専業主婦が家事をしないのはなぜなのか?
専業主婦が家事をしないのは心に闇や問題を抱えているからです。
今回はその一部を紹介しますね。
・専業主婦の取り巻く環境・心の闇
・貧困率が高い
専業主婦は無償労働であること。
夫の稼いだお金の中で生活するため、そこから自分のお小遣いを持つのに抵抗がある人が多いようです。
・気軽に相談できる人がいない。また、悩みを理解してもらいにくい。
家事育児は誰もが右も左もわからず、手探りの状態で始めます。
見てる人がいないので、どれだけ頑張っても評価してもらえないことにやりがいを感じない時もありますよね。
・社会と繋がりにくいため、孤独感を感じやすい。
働いていないことに罪悪感を感じる。社会の役に立ててない。
専業主婦であることに負い目を感じている女性は少なくありません。
・家事育児は専業主婦の仕事だから、完璧にやらないといけないという意識。
妻自身も、こうあるべきという認識の中にいる。
子供が泣きやまないと、虐待を疑われることも悩みの一つですね。
・周囲からの些細な一言に傷ついている。
掃除やってあげる。→(あくまでもあなたの仕事だからという気持ちでいているのがみえみえ)
こんなこともできないの?→(見下すような言い方は、だれでも不愉快)
よく働かないでいられるね。→(家庭の事情も知らないのに。)
・それぞれの事情
病気で働けない。
夫から専業主婦をやってほしいと言われた。
事情があってやむ負えず専業主婦になった。
もともと家事が苦手。 などなど・・・・・・
私の友人の話で、こんなことがありました。
公園で遊ばせていたら、遊具から落ちて頭を打ち、腕も打撲、念のため病院に行きました。
安静にしていれば大丈夫ということでしたが、
後日警察から事情を聞かせてほしいと連絡があり、事情聴取を受けることになりました。
警察からということは、誰かが通報したということなのだと思うと、友達は恐怖を感じるとともに、
なんで疑われなくてはいけないのかと、悲しい気持ちになっていました。
現代は虐待ではないかと、すぐに通報できるようになりました。それは悪いことではありません。
虐待はこうした社会の子育て環境から、生まれていることも事実です。
「こうあるべき」という重圧、働いていないことに社会から取り残された感覚、完璧にやらなくちゃという想い。
こうして「うつ病、育児ノイローゼ」など心の病を発症してしまいます。
家事をしながら育児は思っているより結構大変です。
例えるならずばり!「テレワークしながら育児をする」ですね。
子供は、なんでも口に入れます。
なにが危険か理解できていないから、すぐ危険な場所にいき、なんでもぶつかるし目が離せません。
パソコンに向かいながら、子育てできますか?
つまりはそういう状態です。
家事をしながら、子育てをすると、必然的に家事の優先順位は低くなります。
やらないということに必ず原因があります。SOSだと思って会話をしてみてください。
自分の考えと相手の考えを確認すると、思っていることと違う回答が返ってきたりします。
改善への道は、お互いの理解と協力です!協力なくして家族運営はあり得ません!
専業主婦が家事をしない夫への協力の求め方
つらいなと感じたら、感情が爆発する前に思い切って行動してみましょう!
勇気を出して話し合いの場をつくり、今感じていることを話しあうのです!
そう!
お互いにしかできないことは、どちらかがやるにしても協力するとこは協力する!
家族レベルを上げていこうということです!
1.協力を求めること!
DESC法という相手に気持ちを伝える、ステップを踏んだ伝え方です。
Describe→状況を客観的に描写する(今の状況を伝える。紙にどんどん書き出しましょう!)
Explain→自分の気持ちを説明する(主観的な気持ち。こういう風に思ってる。感情的にならずに冷静にね!)
Specify→提案する(現実的な提案です。小さなことからでいいので、明確に伝えましょう!)
Choose→代案を述べる・選択する(いくつか選択肢、提案を持っておいてもいいですね!)
相手に気持ちや意見を伝えたいときに役立ちます。
話し合いは、感情的、一方的ではより関係を悪化させてしまいます。
男性は共感を求めるような話し方より、情報や事実をレポートを提出するような感じで、話すのが効果的です。
2.お互いのリフレッシュ時間をつくる、または家族の時間を共有する
私が、昔働いていたレストランせ働いていた時のお話です。
毎週土曜日に、子連れの家族が来店されます。
毎週土曜日は、子供が食べたいものを聞いて出かける外食の日だそうで、
新メニューをいつも楽しみに待っててくれて、毎回感想を言ってくれます。
その子は、お店の評論家でした(笑)
いつも同じ店なのはいいのかなと思いましたが、
その子にとっては大きくなっても思い出の味になるのだろうと思い、私も毎週合うのが楽しみでした。
「妻の日」「夫の日」「こどもの日」「家族の日」
こんな感じで「何とかの日」など決めてみてはいかがでしょうか?
3.子供の成長に合わせて家事を一緒にやる
子供の成長も感じられますし、夫婦の会話ネタにもなります!
周りに目を向けるのではなく、子供に目を向ける!
↓子供の成長に合わせた家事を、読んでおきたいおススメ記事↓
なんと1歳からお手伝いが出来るとは!
年齢に合わせて出来る家事の注意点と、子供の成長についても、詳しく説明されています。
一緒にやることで協調性も身につきます。また教えることで自分も成長する。
子育ての醍醐味が詰まっています。ぜひ一読を!
「家事しない専業主婦」言葉に踊らされずしっかり向き合って!
三世代世帯が主流の時代は、家族や近隣の交流から知恵や助けを得られていました。
コミュニティが確立され、地域で子育てをする。そんな時代だったのではないでしょうか?
現在は核家族化が進み、地域のコミュニティも少ない。頼りの家族は離れて暮らしています。
これが孤立を生み、精神的・身体的の負担から、心の病の発症も生みます。
現代病は、こうしたひずみから生まれてきます。
・孤立させない→リフレッシュ時間(家族や友達との交流時間を用意する)
・会話をする→気持ちを整理してから伝える。相談する。
・専業主婦であることのデメリットはあらかじめ把握する→そして周りに流されず、家族のスタイルをみんなで決めていく。
・当たり前なんてない→感謝を伝えましょう
人の価値観はそれぞれです。お互いを知り解決策を一緒に考える!
楽しみながら人生を歩みましょう♪