キッチンの掃除って大変ですよね。
私は特にガス台の掃除が苦手です。 ぎとぎとしていて、掃除に長い時間がとられてしまいます。
放置された油汚れはギトギトで落ちにくくなります。
しかし、料理をするときには油を高い確率で使いますよね。
油汚れと無縁の家庭はないでしょう。
この記事では、「ガス台の油汚れはどうすれば落ちるのか?」について紹介していきます。
ガス台の油汚れを落とすのに手間がかかってしまうと、料理にまで余力がなくなってしまう事態も考えられます。
またガス台の油汚れを放置しておくと、火災など大きな事故へと繋がることもあるのです。
ここで紹介する方法を試すと、油汚れにもう悩むこともなくなります!
是非、最後まで読んで実践してみてくださいね。
もくじ
ガス台の落としにくい油汚れはどうしてつくの?
ガス台の油汚れは、ギトギトしていて落ちにくいですよね。
この油汚れの原因は、料理を作る際に使っている食用油が原因です。
料理をする以上、食用油を全く使わないようにするのは難しいでしょう。
揚げ物をするときや炒め物を作るときには、油を必ず使います。
料理をするときにいくら気を付けていたとしても、全く油を飛ばさないようにするのは難しいことです。
飛び散ってしまった油は、時間が経つと固まってしまいます。
固まった油は、火を使うことであぶられ、ガス台に焼け付いてしまいます、
その上にまた新しい油汚れがついてしまい、時間経過で固まります。
また、ベタベタになった油汚れは空気中のホコリを取り込み酸化して、より落としにくい汚れへと進化していきます。
その上、油は火を使ったときに発生する水蒸気に含まれてキッチン内へと拡散してしまいます。
油汚れを放置しておくとどうなる?
「ただガス台がベタベタになるだけなら、料理に支障がないし、放置してもいいのでは?」って思う人もいるでしょう。
しかし、放置しておくと大変なことになります。
そこで、油汚れを放置しておくことで起こりうる問題についてみていきましょう。
1、悪臭が起こる
「揚げ物をした後の鍋が洗ったけど、臭いがなかなか取れない…」という経験はありませんか?
油が使った鍋やフライパンは、水と洗剤で軽く洗っただけでは油臭さやベタベタがなかなか落ちないですよね。 お湯と洗剤で慎重に洗わないと、なかなか臭いまでとれないことがあります。
使用後の油は臭いを発生させます。
この油の臭いは、時間が経つと悪臭を放つようになります。
また、油の小さい粒子は空気中に漂ってしまい、部屋中が臭くなるという問題も引き起こします。
2、火災の危険性
ガス台の油汚れに調理時の火が燃え移ってしまうという危険性もあります。
引火してしまうと火災へと繋がり、非常に危険です。
そして困ったことに、油による引火は家庭での消化が難しいのです。
水気のついた野菜を揚げようとして、油がパチパチ飛んでしまったという経験ありませんか?
「水と油」という言葉があるように、熱された油に水をかけるとより火の手が強まります。
引火するだけでも危険ですが、すぐに自分で火を消すことができないということも厄介です。
3、虫の餌になる
キッチンと虫というキーワードで連想されるのは、ゴキブリでしょう。
このゴキブリは油を好む虫なのです。
油汚れを放置しておくと、虫の餌になってしまいます。
ゴキブリは繁殖力も強いので、どんどん増える可能性もあります。
油汚れをそのままにしておくことは、虫を寄せ付け、最悪増やしてしまうことに繋がってしまうのです。
ガス台の油汚れの落とし方には重曹を使おう
ガス台の油汚れを放置していると起こる問題についてお伝えしました。
油汚れは問題が起こる前に、綺麗にしておきたいですよね。
ここからは実際にガス台の油汚れを落とす方法を紹介していきます。
油汚れには重曹
油汚れの味方は重曹です!
重曹は別名、炭酸水素ナトリウム、重炭酸ソーダというものです。
重曹はアルカリ性で、天然のミネラル成分を粉末したものになります。
天然の成分なので、掃除の際に水に流してしまっても自然に分解されやすくなっています。
掃除用の市販洗剤は手荒れの原因になるものも多いですが、重曹は市販洗剤に比べると手荒れが起こりにくくなっています。
重曹は環境に優しい掃除用品なのです。
油汚れは酸性の性質があり、重曹のように弱アルカリ性の性質のものが掃除には向いているのです。
また、重曹は水に溶けにくく、粒子が細かいので汚れを研磨して落とすのに向いています。
重曹は100円ショップ、スーパー、薬局など売っている場所も多く、どこででも手に入れることができるのも嬉しいですよね。
重曹の3つの使い方
油汚れ落としにぴったりの重曹ですが、大きく分けて3つの使い方があります。
それぞれ汚れの強さによって、使い分けていくようになります。
そのまま汚れに振りかける
重曹は粒子が細かいので研磨に向いていると説明しました。
そのまま汚れに振りかけると、クレンザーのような役割をしてくれます。
綺麗にしたい部分に振りかけ、スポンジなどでこするというやり方です。
油汚れの中でも比較的に軽いものに向いています。
重曹水
重曹水は、水100mlに小さじ1杯程度の重曹を溶かしたものです。
重曹水は軽い汚れにかけておくことも汚れを取りたいものをつけ置きしておくこともできる万能なものです。
軽い汚れには重曹水をスプレーして、比較的頑固な汚れのものはつけ置きするというように使い分けます。
重曹水は、100円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れておくと便利です!
掃除したいと思ったときにすぐ噴射することができるのでおすすめです。
汚れが気になるところにスプレーして使うようにしてみましょう。
我が家でも重曹水は常にスプレーボトルに入れてあります。 油汚れだけではなく、家中の掃除に使えて便利です。 是非、用意してみてくださいね。
重曹ペースト
重曹ペーストは、大さじ2杯の重曹に大さじ1杯の水を混ぜて練ったものです。
これは長い間放置してしまった頑固な油汚れに効果的です。
ペーストを汚れが気になるところに塗り、汚れが浮いてきたらスポンジなどでこすります。
最後に重曹ペーストを水拭きして綺麗にして終了です。
重曹ペーストは放置しておくと固まってしまうので、重曹水と違い、長期保存には向いていません。
掃除をする都度、作るようにしましょう。
また、水の代わりに食器用洗剤などの液体石鹸を使って重曹ペーストを作ると、より汚れが落ちやすいペーストを作ることができます。 他にも ベタベタする油汚れには 重曹:液体石鹸=3:1 頑固にこびりついている油汚れには 重曹:液体石鹸=4:1 などを使い、汚れの状態に応じてペーストを使い分け、より効果的に掃除をしてみましょう。
クエン酸を合わせて使おう 重曹は水に溶けにくい性質があります。 その為、気を付けて拭きあげても白く重曹が残ってしまうことがあります。 白く残らないようにするには、クエン酸がおすすめです。 重曹を拭き取るときに使う雑巾やクロスにクエン酸を含ませてから拭き取るだけです。 この一手間で掃除後の仕上がりがかなり変わってきます。
クエン酸の酸性の成分が重曹と反応し、水に溶けやすい成分に変えて白い拭き残しを防ぎます。
重曹水の他にクエン酸水を作っておくと便利です。
クエン酸スプレーは他にも水垢掃除にも使えます。
クエン酸の他にもレモン汁でも、拭き残しを防ぐことができます。
重曹を使った掃除法
重曹の万能さが分かったところで、ここからは実際の掃除方法を紹介します。
ガス台は、意外と掃除する場所が多いのです。
考えられるだけでも、以下の3か所が挙げられます。 ・五徳 ・バーナー ・天板
掃除は、五徳→バーナー→天板の順に掃除をしていくといいでしょう。
1 五徳
1)鍋に水1Lと重曹大さじ2杯の重曹水を作り、外した五徳を入れて火にかけて沸かす。
2)沸騰したら火を弱め、5分程煮る。
3)5分煮たら、火を止めて冷めるまで置いておく。
4)冷めた後、五徳をスポンジでこする。細かい部分は歯ブラシや小さいブラシでこする。
5)その後流水で洗い流す。
油汚れは熱によって、はがれやすくなります。
重曹が高い温度になると、油汚れを分解する力が強くなる性質があるのです。
油汚れを落とすには、重曹と熱の組み合わせが最適になります。
五徳を煮る鍋に注意 アルミは重曹と反応して、鍋に傷をつけてしまう可能性が考えられます。 また、鍋が黒ずんでしまって、その汚れが落ちなくなることもあります。 五徳を重曹水で煮るときには、影響が少ないホーロー製かステンレス製の鍋を使うようにしましょう。
2 バーナー
1)水200mlに重曹小さじ1を混ぜ、重曹水を作る。
2)バーナーが完全に冷めていることを確認し、取り外す。
3)歯ブラシか小さめのブラシで穴や溝のゴミを取る。
4)重曹水を雑巾に吹きかけて油汚れを拭き取る。
5)よく流水ですすいで乾かす。
バーナーのゴミは、歯ブラシなどでしっかり取り除くことが大切 バーナーのゴミが取り切れていないと、目詰まりが起こります。 目詰まりを起こすと、点火不良や不完全燃焼の原因に繋がります。 掃除するときには、しっかりゴミを取り切りましょう。
3 天板
1)天板に重曹を振りかけて、そのまま15分ほど放置する。
2)油汚れを重曹が吸収しているのを確認してから、固く絞った濡れ雑巾でこする。
3)雑巾を綺麗に洗い、重曹が完全になくなるまで拭き取る。
重曹はたっぷりかけなくても、うっすら全体的に広がっているぐらいで大丈夫です。 また、雑巾でこするときは傷つきの原因になるので、強くこすりすぎないように注意 しましょう。 最後のふき取りには、クエン酸かレモン汁を併用することで綺麗に仕上がります。
その他のガス台の油汚れの落とし方
重曹を使った掃除方法を紹介してきました。
重曹1つあれば、ガス台全体の油汚れに対応できることが分かってもらえたはずです。
最後に、重曹以外のおすすめの掃除アイテムや掃除方法について紹介したいと思います。
1 便利アイテムを使う
ガス台の油汚れを掃除するのに向いているアイテムや洗剤を使って掃除をする方法もおすすめです。
市販の掃除用洗剤を選ぶ際のポイントは、アルカリ性の強さに注目することです。
アルカリ性は、洗浄力が強く油汚れを落とすのに向いています。
しかし、含まれているアルカリ性が高いと、ガス台を傷める原因となるのです。
油汚れの掃除にはアルカリ性が1%程度あれば十分落ちます。
洗剤を選ぶ際には、界面活性剤(アルカリ剤)が1%より少ないものを選びましょう。
ちなみにこれは我が家の掃除用の洗剤の裏面表記です。 このように成分と一緒に界面活性剤の%が載っています。 是非、洗剤を選ぶときには注目してみてください。
マジックリン キッチン用洗剤 ハンディスプレー(400ml) おすすめ商品はこちらです。 泡の密着度も洗浄力も高く、使いやすいです。 油汚れが気になるところにスプレーして、30分程放置してからスポンジでこするよう に使います。 上で説明した界面活性剤も1%なので、ガス台が傷む可能性も低いです。
こちらのクロスは、油汚れの掃除に向いています。 繊維が極細なので、ガス台が傷つくこともなく綺麗に拭き取ることができます。 また、水拭きにも乾拭きにも使えるのでガス台以外の掃除にも使えますよ。
2 掃除のプロの任せる
家庭で試せる掃除方法を紹介してきましたが、掃除のプロに任せるのもおすすめです。
頑固すぎる油汚れや、ガス台の汚れを1回リセットしたいときには、素人ができないところまで綺麗にしてくれます。
自己判断で無理に研磨し過ぎると、ガス台を傷つけてしまうこともあります。
また、頑固な油汚れは強力な洗剤ではないと落とせないこともあります。
プロが使う洗剤は市販のものより強力なものなので、手に負えない油汚れはプロにお任せするのもいいですよ。
3 毎日のキッチンリセットを心がけよう
その他にも、毎日の調理後のキッチンリセットを心がけることも大切です。
時間が経った油汚れは頑固になってしまい、落とすのも一苦労です。
汚れが少ないうちから掃除をしておくと、汚れが頑固に育つこともないのです。
日々の生活の中で、ガス台を使い終わる度に掃除を心がけてみましょう。
特に揚げ物や炒め物をして飛び散ってしまった油は、必ず掃除しておくといいでしょう。
ついでに、壁も一緒に拭いておくと綺麗に保つことができますよね。
毎日、料理が終わった後に使い捨てのキッチンクリーナーでサッと拭いて、そのまま捨ててしまえば、手間もないですよ! 油汚れは頑固に育てないということも気を付けていきましょう。
油汚れの落とし方を知って、綺麗なガス台を保とう!
ガス台の油汚れの落とし方についてご説明しました。
油汚れはギトギトしていて、一目見ると厄介に感じます。
しかし、対処法さえ知れば簡単に落とせてしまえるのです。
・重曹を使う ・油汚れに強い洗剤を使う ・クリーニングのプロの手を借りる ・日々のキッチンリセットを心がける
油汚れで困ったときには、この記事で紹介した4つのことを是非試してみてください。
特に重曹は、どこでも手に入れることができ、色々な掃除に応用できるので持っていて損は
ないでしょう。
ピカピカのガス台を目指して、お掃除頑張りましょう!