家事の手伝いを子供に任せることにデメリットはありません。
悩むのはいつから、何をはじめればいいのか?ですよね。
子供に家事を任せるデメリットとはなんでしょうか?
- お皿を割る
- 洗い残しがある
- 隅まで掃除が出来ていない
- 求めたレベルより仕上がりがザツ
最初から大人の同じレベルを要求するのは無理です。
それぐらいは将来のための投資と考えてください。
しかし、子供に家事をさせるべきか?
と聞かれると答えは「NO」です。
させる『べき』ではありません。
「ちょっと手伝って~」と救援要請してみては?
最初はしようかな~と思わせるのが重要です。
レベルアップすれば朝起きたら顔を洗うように家事が出来るようになります。
家事を完璧にしてこそ専業主婦。
子供に家事を任せるなんて「怠けてる」と思われがちです。
子供に家事を任せることに負い目を感じている専業主婦もいるでしょう。
そこで『良妻賢母』という魔法の言葉をプレゼントします。
日本人のイメージは夫ため、子供のため、自分を犠牲にする妻でしょうか。
現代版の良妻賢母はというと
優先順位をつけ、やるべきこと・そうでないことを区別できる人です。
自己犠牲の時代は終わっています。
家族という「チーム」は主婦という「監督」の采配で良くも悪くもなります。
チーム一丸となるのに監督が負い目を感じる必要はありません。
この記事では家事を子供任せにするメリットの他に
- なぜ子供に家事を任せるのか
- 任せる事で得られる子供の能力
について解説していきます。
もくじ
家事を子供に任せたらどうなるのか
「家事を子供に任せる」と聞くと母親が家事をしていないように聞こえますね。
しかし『お手伝い』ならどうでしょうか?
そんな家庭はよくあります。
あなたも知っているはずです。
テレビで「はじめてのお使い」や「大家族の〇〇さん一家」などで中学生や高校生が親に変わって家事をしているのを見たことないですか。
小学生の料理コンテストなんてアイデアいっぱいで私より上手なんじゃない?って子供がいます。
考えてみてください。ある日突然家事が出来るようになりますか?
絶対に無理です。
自転車も練習したから乗れるようになるんです。
家事もやらなければ身に付きません。
まずは「名もなき家事」や「自分の事」から始めるのがいいと思います。
子供が興味をもっているなら料理から始めてもかまいません。
親の判断で危ないからダメ!と言われると子供のやる気は一気に下がります。
やりたい家事をさせてくれない。
けど、あれしろ・これしろ言われると大人でもイライラしますよね。
子供の限界は親がきめるのでは無くサポートしてあげてください。
私は子供が生まれる時に育児書をたくさん読みました。
しかし最終的な結論は「その子次第」ということだと思います。
実際子育てしてみると育児書通りにはいきません。家事も同じです。
子供に任せることで私たち親が思っている以上の事をやってくれる事があります。
名もなき家事については『【厳選!家事10選】家事を種類でわけたらストレスなくなった』で詳しく説明してあります。
家事を子供に任せる時の注意事項
上司と部下・先輩と後輩をイメージしましょう。
NGな上司や先輩になってはいけません。
- 悪い所を指摘して、良い所をほめない
- あいまいな指示をだす
などやってしまいがちです。
ほめて、持ち上げましょう。
そこで子供に家事を任せる注意事項は4点です。
ポイント
- 口出ししない
- 危険なことやルールを教える
- 家事のリストアップ
- 感謝の言葉を忘れない
①口出ししない
家事を子供に任せたなら親が口出ししてはいけません。
手や口を出すと子供は成功体験が薄れて達成感が味わえなくなります。
失敗するのも経験です。
ついつい口出ししたくなる気持ちはわかります。
自分がやった方が早いと思う気持ちもわかります。
子供に任せたなら、子供に試行錯誤させてあげてください。
成功は子供の自信になり次のステップへの足がかりになります。
②危険なことや禁止ルールを教える
包丁やハサミなどの刃物は危険です。
キッチンでは火の扱い、ゴミの分別など社会のルールはきちんと教えてあげてください。
子供に任せるとはいっても、ここは親が目を離さず指導が必要です。
③家事のリストアップ
名もなき家事からリストアップするのがオススメです。
その中でも自分に関係のあることがいいでしょう。
- おもちゃの片付け
- 脱いだ服を洗濯カゴに入れる
- 自分の物は定位置に置く
- トイレットペーパーがなくなったら知らせる。交換させてみる。
母親だけが家事をやる必要はないのです。
④感謝の言葉を忘れない
「ありがとう。助かった」といわれると自分は役に立ったんだというプラスポイントに働きます。
ハグしてあげたりスキンシップは子供に幸福感を与えられる親子ならではの愛情表現です。
しかし注意点もあります。
注意
よく使いがちですが『よくできたね』は禁句と覚えておいてください。
子供のうちから結果をほめていると結果に重点を置くためチャレンジを恐れてしまいます。
お皿を一人で片付けました。
「やればできるじゃん!」ではなく「重たいのに上手に運べたね。ありがとう」と過程をほめてあげてください。
家事を子供に任せるメリット
新型ウイルスの影響で私たちの生活も変わったことでしょう。
緊急事態宣言中に子供とお菓子を作ったりベランダ園芸したりした人もいると思います。
家事を子供に任せることでうまれるメリットで、一番はやはり子供の成長です。
では他にメリットがあるかというと大きく2点あげられます。
- 自己肯定感が高まる
- 非認知能力が高まる
①自己肯定感が高まる
自己肯定感とは自分には価値があると思う感覚のことです。
前述した誰かの役に立ったという感覚は自己有用感であって別物になります。
- 失敗しても大丈夫、次頑張ろう。
- 失敗じゃないよ、これもありだよ。
と否定はしないであげてください。
できないことがあっても受け入れてあげることで自己肯定感は高まります。
②非認知能力が高まる
非認知能力とはIQなどの知能ではありません。
やり抜く力や忍耐などの数字では測れない能力値のことです。
非認知能力を高めるのに特にオススメなのが料理です。
料理は工程も多くマルチタスクになります。
しかも完成しないと食べれないため最後までやり抜く力や段取り力が必要な家事です。
アメリカのオバマ元大統領の演説にも使われていました。
やり抜く力を意味するグリッドという単語が多く出てきているほどです。
将来成功するには【やり抜く力】が必要となります。
どちらも学校では教えてくれません。
しかし社会に出れば身についていて当たり前と思われている能力です。
家事を子供に任せることで脳と精神が育つ
将棋の藤井壮太2冠が受けていたと話題になったモンテッソーリ教育。
モンテッソーリ教育では子供のお手伝いを推奨しています。
それぐらい家事を子供に任せるのはメリットがあるということです。
子供にオススメな家事はというと
- 洗濯物をたたむ
- 部屋の掃除をする
- 料理をする
上記の3点が代表的でしょう。
①洗濯物をたたむ
ハンカチなどを角を合わせて折る作業は折り紙に似ています。
角を合わせてキレイにたたむことで集中力と指先のトレーニングになります。
②部屋の掃除をする
最初は隅々までは難しいでしょう。
そこは親が掃除の過程をほめながら指導してあげてください。
慣れるとどこから掃除するのが効率的か考える思考力や段取り力が身に付きます。
③料理をする
料理はマルチタスクだと言いました。
さらに、食材を見て・触る。
調理中の匂いや味見をする。など五感をフル活用します。
また自分で作った料理だと嫌いな食材でも食べられたという子供も多くいます。
家事を子供任せにすると戦力になるのか?
結論からいうと戦力になるのは小学校高学年からです。
もちろん嫌がることを無理やりやらせる必要はありません。
家事=労働だからこそ家族が協力しあうべきだと考えています。
家で快適に過ごせるように子供も家事が出来た方がいいでしょう。
しかし、3歳の息子がいる我が家では戦力どころか手間でしかありません。
戦力と考えるのではなく心の成長だと思っています。
友人A君の言葉は、『家事>育児』の現状を『家事<育児』にしたい親の気持ちが想像できなかったのでしょう。
その結果が「ポテサラ騒動」や「家事2時間あれば終わる」ような発言になってしまうのです。
食事の前にテーブルをキレイにする習慣などは成長してからはメリットしかありません。
小学校受験した友達の話では雑巾をしぼれるか?という課題があった事もあるそうです。
しっかり水を切るには、左右の手を反対方向に回す必要があります。
しぼった水をバケツに落とす、もちろん自分は濡れてはいけない。けっこう難しいんですよ。
自己肯定感の話もしましたが小学校高学年になって思春期に入ると、ここから家事を教えるのは反発を買います。
なので将来のために小さいうちから当たり前の状態にしておくことが大切です。
注意ポイント
しかし、親が怠けるために家事を子供に任せるのは間違いです。
決して親が家事をしないということを肯定している訳ではありません。
こちらの記事では小学生からの家事について書いてますので参考にしてください。
家事を子供に任せてみた友人の体験談
6歳の男の子がいる友人の体験談になります。
最初はゴミをゴミ箱に捨てるとか、服を持って行くとかからでした。
一緒に洗濯物をたたんだりもしましたね。
ぐちゃぐちゃでしたから寝てからたたみ直しました。
本人の前ではやり直さなかったです。
私が掃除機をかけると近づいてくるので、持たせて一緒に掃除もしました。
おもちゃの片付けなど任せるより一緒にやることが多かったです。
今は6歳ですが、ホットプレートで一緒に料理したり、食器も片付けてくれます。
服も自主的にタンスに入れていますね。
今では自分の事はだいたい任せています。
こっそりタンスの中を見たら自分なりに整理していましたよ。
家事を子供任せにする前に用意したもの
子供用サイズなので使いやすそうです。
自分用というのが子供にとっては、うれしかったりします。
おもちゃ仕様かと思っていたら、しっかりした作りの大人でも使える仕様です。
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家事を子供任せにしたらメリットしかなかった
家事を子供に任せる時は子供のやる気や年齢に合わせてチャレンジさせるといでしょう。
年齢が低い内は親と一緒に遊びながら、成長するにつれてレベルアップさせていきます。
最初は親に負担がかかるでしょう。
家事を任せることで、自己肯定感・責任感・考える力・やり抜く力が身に付きます。
これは教えても身に付く物ではありません。
子供の成長している姿が見れるのはその時だけです。
家事から得られるものは大きいのでチャレンジさせてあげましょう。